手術より、僕のインドネシア行きを心配していた男。
余命10ヶ月と言われたくぼけんが、いまメタバース村を作っている。
※この記事は、くぼけん本人の許可を得て書いています。
※病気の話も出てきますが、これは医療の話ではありません。僕と一緒に未来を作っている、一人の変な男の記録です。
くぼけんは、一昨年の夏に吐血しました。
検査の結果は、スキルス胃がん。
胃は全摘。
医師からは、余命10ヶ月と宣告されたそうです。
それから2年。
彼はまだ生きています。
しかも今、僕が作りたいRobloxのメタバース空間、サブスタ村を作っています。
人生は、なかなか予定通りに終わりません。
少なくとも、くぼけんに関しては、まだ終わる気配がありません。
仕事中にスーツで花見に来た190センチの男
くぼけんと知り合ったのは、たぶん2022年の春ごろです。
まだコロナの空気が残っていて、飲み会をするだけでも白い目で見られる時代でした。
そんな中、僕はあえて飲み会をやりました。
お花見もやりました。
僕は昔から、新しい文化を作るのが好きです。
そして、誰よりも早くやるのが好きです。
そんなお花見に、くぼけんが来ました。
今年44歳になる男。
約190センチ。
スーツ姿。
しかも仕事中。
手がでかい。
思ったより静か。
冴えない。
普通。
第一印象は、そんな感じでした。
仕事中にスーツで花見に来る、190センチの静かな男。
社会人としては、なかなか危うい。
ただ、妙に楽しそうでした。
普段は無口。飲むと急に横暴。
くぼけんは、距離を詰めてくるタイプではありません。
熱く語るわけでもない。
自分から前に出るわけでもない。
普段はかなり無口です。
お酒を飲んでいない時の彼は、電源が入っていない大きな家電みたいな感じです。
ところが、お酒を飲むと変わります。
陽気になる。
明るくなる。
急に横暴になる。
昔、大阪の飲み会の3次会で、カラオケの相席居酒屋みたいな店に入ったことがあります。
酔ったくぼけんは、初対面の女性たちに言いました。
「お前、よしなりさんを知らないのか。やべえな」
やめてくれ。
大阪で初めて会った女性たちが、僕を知らないのは当たり前です。
さらに、別の女性がさっきと同じ曲を歌おうとすると、
「それ、さっき聞いたから」
と言って、すぐ消す。
普段は無口。
飲むと横暴。
酔った大型犬みたいな男です。
夜中2時に電源が落ち、30分後に再起動する
僕は基本的に、飲む時は朝まで飲みます。
くぼけんも、なぜかついてきます。
大阪にも来る。
福岡にも来る。
全国の飲み会に来る。
会社に内緒で来ていたことも、一度や二度ではないはずです。
そして夜中の2時か3時くらいになると、居酒屋で一度寝ます。
30分くらい、電源が落ちる。
その後、何事もなかったように復活します。
再起動です。
さっきまで寝ていた190センチの男が、また普通に飲み始める。
なんなんだ、この生き物は。
そう思いながら、僕は少しずつ彼を覚えていきました。
深く踏み込んでくるわけではない。
派手にアピールするわけでもない。
ただ、いる。
僕が何かをやると、なぜかいる。
そういう人間は、意外と少ないです。
心配する場所がおかしい
そんなくぼけんが、一昨年の夏に吐血しました。
僕はSNSでそれを知りました。
スキルス胃がん。
胃を全摘する手術。
余命10ヶ月。
かなり重い話です。
その頃、僕はインドネシアでTEDxの英語スピーチをする予定がありました。
くぼけんも「一緒に行きたい」と言っていました。
普通なら、自分の手術や命の心配をする場面です。
ところが、彼から来たLINEはこんな感じでした。
「よしなりさん、手術があるので、もしかしたらインドネシアに一緒に行けないかもしれません」
心配するところ、そこか。
自分の胃ではなく、僕のインドネシアなのか。
命の瀬戸際で、約束を守れない心配をしているのか。
正直、思いました。
こいつはアホなのか。
器が大きいのか。
鈍いのか。
謎です。
たぶん、全部です。
けれど、その鈍さはすごい。
本人が重くなれば、周りも重くなります。
けれど、くぼけんは妙に普通でした。
影では落ち込んでいたのかもしれません。
怖かったのかもしれません。
少なくとも僕の前では、不思議なくらい平然としていました。
「胃がない久保です」と笑う男
手術で、彼の胃はなくなりました。
今でも彼は、自虐気味に言います。
「胃がない久保です」
重い話のはずなのに、本人が少し軽くしてくる。
そこが、くぼけんらしい。
胃がないので、食べることも簡単ではありません。
一気に痩せた自分を見て、
「がんで死ぬより、痩せて死ぬんじゃないか」
そう思ったらしい。
だから食べる。
ひたすら食べる。
恐ろしいほど食べる。
僕は、くぼけんが食べていないところをあまり見たことがありません。
190センチ近い体で、体重が少ない時は50キロ後半まで落ちたそうです。
今はたぶん65キロくらい。
それでも細い。
胃がない。
体重は落ちる。
トイレの問題もある。
普通なら、不満を言いたくなると思います。
僕なら、少しお腹を壊しただけで憂鬱になります。
その程度の男です。
それなのに、くぼけんは不平不満をほとんど言いません。
ここまで来ると、鈍感というより、尊敬です。
徒歩5分圏内に引っ越してきた
ある時、僕はくぼけんに言いました。
本気で一緒にビジネスを作るなら、家の近くに住んで、毎日のように打ち合わせできる環境がいい。
すると彼は、ほぼ即答でした。
「分かりました。行きます」
そして本当に、僕の家から徒歩5分圏内に引っ越してきました。
普通はもう少し考えます。
家賃。
生活。
仕事。
距離。
今後の予定。
けれど、くぼけんは来ました。
僕の提案を疑うことなく、淡々とついてきました。
これは、単なる従順さではありません。
彼なりの覚悟だと思っています。
くぼけんは、熱血ではありません。
大声で夢を語るタイプでもありません。
勢いで燃えるタイプでもありません。
ただ、決めたらいる。
そして、なぜかいなくならない。
才能は、消えたら終わりです
僕が言うのもなんですが、くぼけんは天才エンジニアではありません。
カリスマ営業マンでもありません。
スーパークリエイターでもありません。
圧倒的な才能で人をねじ伏せるタイプでもない。
ただ、妙に信頼できます。
理由はシンプルです。
いなくならないからです。
僕はこれまで、いろいろな人と関わってきました。
最初だけ熱い人。
口では大きいことを言う人。
時間がないと言う人。
お金がないと言う人。
家族がと言う人。
理由をつけて、結局やらない人。
そして、いなくなる人。
もちろん、それぞれ事情はあります。
ただ、事業は、いなくなる人とは作りにくい。
才能は、消えたら終わりです。
信頼は、消えないことでしか証明されません。
くぼけんは派手ではない。
けれど、いる。
それだけで、かなり強い。
胃がない男が、メタバースに村を作っている
今、くぼけんはRobloxでサブスタ村を作っています。
僕が作りたいのは、ただのゲーム空間ではありません。
映画『レディ・プレイヤー1』に出てくるオアシスのような、メタバース空間です。
世界中の人が集まる場所。
遊べる場所。
話せる場所。
企める場所。
現実の自分とは少し違う姿で、もう一度人生を動かせる場所。
その第一歩として、サブスタ村があります。
全体の構想は僕が出しています。
細かい部分は、かなり彼に任せています。
くぼけんにとって、サブスタ村は仕事です。
遊びです。
使命です。
全部です。
胃がない男が、仮想空間に村を作っている。
意味が分かりません。
けれど、僕はこういう話が好きです。
深夜のコンビニで、未来の話をする
今でも僕たちは、深夜のコンビニを徘徊します。
酒を飲みながら、くだらない話をします。
未来の話もします。
サブスタ村のこと。
AIのこと。
大成功した後のこと。
あと5年もしたら、がんで悩む人も減るかもしれない、という少し乱暴で明るい話。
もちろん、気合いで病気が治るなどと言うつもりはありません。
死ぬ時は死ぬ。
人間の命は、いつどこで消えるか分かりません。
ただ、くぼけんを見ていると、未来の予定がある人間は、なかなかしぶといのかもしれないと思います。
作るものがある。
会う人がいる。
約束がある。
遊びがある。
そういう人間は、意外と簡単には終わらないのかもしれません。
僕は、彼を勝手に大成功させたい
くぼけん本人は、たぶん大成功したいと思っていません。
有名になりたいとも、あまり思っていない。
世界で注目されたいとも思っていない。
聞けば、たぶんこう言うはずです。
「よしなりさんが望むなら、それもいいかもしれませんね」
そのくらいです。
けれど僕は、勝手に思っています。
この男を、大成功させたい。
余命10ヶ月と言われ、胃を全摘し、それでも淡々と生きて、メタバースの村を作っている男として、世の中に見つかってほしい。
そしていつか、成功者としてインタビューを受けてほしい。
照れくさそうに。
少ない言葉で。
あたふたしながら。
「よしなりさん、助けてくださいよ」
そんな顔をしている姿が、今から目に浮かびます。
僕はたぶん、彼の人生をいい意味で面白がっています。
少し悪い言い方をすれば、彼の人生をもて遊びたい。
ただ、彼もたぶん、それを許している。
いや、望んでいる気がします。
なら、遠慮なく巻き込みます。
胃がないくぼけんを、メタバース村の未来に巻き込みます。
あと20人くらい、出会いたい
僕がサブスタックでオフ会をするのは、飲みたいからだけではありません。
もちろん飲みたいです。
けれど本当は、人を探しています。
一緒に遊べる人。
一緒に企める人。
稼ぐまでの道中まで、笑える人。
サブスタ村。
メタバース。
AI。
不老ビジネス。
フェムケア。
作りたいものが多すぎます。
だから、あと20人くらい。
人生を賭けて、笑いながら何かを作る仲間と出会いたい。
天才じゃなくていい。
派手じゃなくていい。
ただ、いなくならない人。
自分の人生を、まだ終わらせる気がない人。
よしなりの企みに、巻き込まれてもいい人。
僕は、そういう人と事業を作りたい。
追伸
余命10ヶ月と言われた男が、2年後の今、僕のメタバース村を作っています。
人生は、まだ分かりません。
だからこそ、終わるまでは面白いことを作った方がいい。
くぼけんは今日も、どこかでサブスタ村を作っています。
胃がないのに飯を食いながら。
静かに。
淡々と。
なぜか、いなくならずに。
ただいま、30分で夢を仕事に変える個別相談を受け付けています。
「これ、自分の夢や経験も仕事になるのかな」
と思った方は、詳しくはこちらのnoteをご覧ください。
村長が、あなたの中にある仕事の種を一緒に見ます。
※スマホでうまく開けない場合は、リンク部分を長押ししてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
感想付きのリスタックをしていただいた方にはリスタックでお返しさせていただきます。



くぼけんの「よしなりLOVE」は、オフ会の時に感じてはいたけど、
本人の話よりさらに「よしなりLOVE×5乗」くらいLOVEなのがわかるね。
しがないさんならぬ、『いがない(胃が無い)』さん…、
大型犬ならぬ、『くぼ犬(クボケン)』さん…、
違う違うの、そこじゃない。
この記事を読んで頭の中では、『雨ニモマケズ』が朗読されてる感じでした。
クボケンさんみたいな人に…私は会いたい💕