「おばあちゃんの昔話」が売れる時代が来ている。
海外で広がる“家族の記憶を本にするサービス”から、夢を事業に変えるヒントを考えた。
世界には、家族の昔話を本にするサービスがあります。
最初に聞いた時、村長は少し思いました。
「え、おばあちゃんの昔話って、売れるの?」
売れるみたいです。
しかも、よく見ると、かなり本質的です。
海外には、親や祖父母に質問を送り、その答えを集めて、最後に家族の本にするサービスがあります。
たとえばStoryworthは、週ごとの質問に答えていき、思い出や写真を集めて、ハードカバーの本として残せるサービスです。Rementoは、家族が話した声や動画をもとに文章化し、本のQRコードから本人の声も聞ける仕組みを出しています。(Storyworth)
つまり、ただの本ではありません。
家族の声が残る本。
これは強いです。
売っているのは、本ではない
このビジネスが売っているのは、本ではありません。
本当に売っているのは、
聞けるうちに、聞いておく安心
です。
親の昔話。
おばあちゃんの若い頃の話。
おじいちゃんの仕事の話。
家族の失敗談。
昔住んでいた家の話。
結婚した時の話。
子どもが生まれた時の話。
こういう話は、元気なうちは「また今度聞けばいい」と思ってしまいます。
ただ、その「また今度」は、意外と来ません。
人が亡くなると、財産だけが消えるわけではありません。
その人しか知らない話も、一緒に消えます。
通帳より、土地より、家より、
もっと静かに消えるものがあります。
家族の記憶です。
僕にも、後から知った家族の話がある
僕にも、後から知った家族の話があります。
子どもの頃、僕は母方のおじいちゃんだと思っていた人がいました。
ところが、後から母に聞いて知りました。
本当の母方のおじいちゃんは、戦争で亡くなっていたそうです。
その後、おばあちゃんが再婚した人が、僕がおじいちゃんだと思っていた人でした。
子どもの頃は、そんなことを知りません。
目の前にいるおじいちゃんが、おじいちゃん。
それだけです。
けれど、大人になってから聞くと、家族の見え方が少し変わります。
自分が知らないところに、家族の歴史があった。
そう感じます。
父のこともそうです。
僕の父は、かなり頑固で厳しい人でした。
なぜ、あそこまで頑固なのか。
母から聞いた話では、父の父、つまり僕のおじいちゃんが、昔ながらのかなり頑固な人だったそうです。
戦争前の時代を生きた親父。
その影響を、父も受けていたのだと思います。
そう考えると、父の厳しさも、ただの性格ではなくなります。
家族の中で受け継がれてきたもの
に見えてきます。
性格も、口ぐせも、怒り方も、愛し方も。
全部、いきなり生まれたものではないのかもしれません。
本当は、聞いてみたいことがある
今からでも、聞いてみたいことがあります。
僕は、父と母が結婚してから10年以上たって、ようやく生まれた子どもです。
当時は、今ほど不妊治療も身近ではなかったと思います。
あったとしても、経済的に簡単に受けられるものではなかったはずです。
10年以上、子どもができなかった。
その後、僕が生まれた。
その時、父と母はどんな気持ちだったのか。
これは、かなり聞いてみたいです。
ただ、聞きづらい。
自分のことだから、少し恥ずかしい。
「僕が生まれた時、うれしかった?」
48歳になった男が、親にこれを聞く。
なかなかの破壊力です。
村長、そこまでかわいく聞ける自信がありません。
けれど、本当は聞いてみたい。
そして、もう一つあります。
なぜ、こんな迷惑ばかりかけてきた息子を、今も愛してくれているのか。
何を考えているのか不明。
好き勝手に生きている。
親の期待通りの人生を歩いてきたわけでもない。
それでも、なんだかんだ一番愛してくれている。
親だから当たり前。
そう言えば、それまでかもしれません。
けれど、世の中には親子でも分かり合えないことがあります。
だからこそ、聞いてみたい。
どうして、そんなに愛してくれるのか。
これは、面と向かって聞くにはかなり恥ずかしい。
けれど、聞けるうちに聞いておいた方がいい話なのかもしれません。
家族の昔話は、聞く側にも勇気がいる
家族の昔話を聞くのは、好きです。
自分が関係ない話なら、わりと楽しく聞けます。
昔の仕事の話。
若い頃の失敗談。
親戚の変な話。
今だから笑える話。
そういう話は面白い。
ただ、自分が関係してくると、急に恥ずかしくなります。
自分が生まれた時の話。
小さい頃の話。
親が自分をどう見ていたか。
どんな思いで育ててくれたか。
このあたりは、少し照れます。
だから、聞かない。
聞かないまま、時間が過ぎる。
海外で家族の記憶を本にするサービスが生まれた理由は、たぶんここにあります。
人は、聞きたいことがあっても、なかなか聞けない。
だから、質問という形にしてくれる。
仕組みにしてくれる。
本にしてくれる。
これは、かなり優しいビジネスです。
人間そのものが、未整理のコンテンツ
僕がこのビジネスを面白いと思う理由は、ここです。
人間そのものが、未整理のコンテンツ。
本人は、ただの昔話だと思っている。
家族も、ただの雑談だと思っている。
けれど、外から見ると違います。
そこには、人生があります。
時代があります。
苦労があります。
笑いがあります。
後悔があります。
愛情があります。
家族の歴史があります。
それを質問で引き出し、文章にして、本にする。
すると、ただの雑談が商品になる。
ただの思い出が、家族への贈り物になる。
ただの昔話が、未来の誰かに残る。
これはすごいです。
夢祭りで、僕は同じことを感じました
先日の夢祭りでも、僕は似たことを感じました。
皆さんの夢や、やりたいことをたくさん読ませてもらいました。
本人にとっては、まだ形になっていない話。
ただの願望。
ただの趣味。
ただの経験。
ただの昔から好きだったこと。
ただの「いつかやりたいこと」。
そう見えているかもしれません。
けれど、村長から見ると違います。
それ、仕事の種かもしれません。
本人にとっては当たり前すぎるものほど、外から見ると価値がある。
家族の昔話も同じです。
本人にとっては、ただの昔話。
けれど、家族から見れば宝物になる。
誰かから見れば、商品になる。
未来の誰かから見れば、消えなかった記憶になる。
日本でやるなら、どうなるか
日本でやるなら、いろいろ考えられます。
おばあちゃんの昔話を本にする。
これはかなりキャッチーです。
ほかにも、
親の人生を聞く30問。
父の仕事人生を残すインタビュー。
母の料理と思い出を1冊にする。
亡くなる前に聞いておきたい家族の質問集。
家族の黒歴史も含めて残すアルバム。
こういう形もありえます。
今ならAIもあります。
録音する。
文字起こしする。
読みやすく整える。
写真を入れる。
PDFにする。
印刷する。
昔なら大変だったことが、かなりやりやすくなっています。
つまり、家族の昔話を残す仕事は、昔よりずっと作りやすくなっている。
これは、AI時代らしいビジネスだと思います。
AIが文章を整える。
人間が話を聞く。
家族が泣く。
最後だけ、ちょっと重いですね。
けれど、本当にそういう仕事です。
価値がないのではなく、まだ形になっていないだけ
この話は、家族の昔話だけの話ではありません。
僕が「夢を事業に変えるプロモーター」として面白いと思うのは、ここです。
多くの人は、自分の中にある価値に気づいていません。
昔の経験。
失敗談。
家族の話。
仕事で苦労したこと。
人より少し詳しいこと。
ずっと続けている趣味。
何度も悩んできたテーマ。
本人にとっては、当たり前すぎる。
だから、価値がないと思っている。
けれど、外から見ると違うことがあります。
それ、誰かにとっては聞きたい話です。
それ、誰かにとっては救いになります。
それ、形にしたら商品になります。
家族の昔話がビジネスになるなら、
あなたの経験も、仕事になるかもしれない。
おばあちゃんの雑談が本になるなら、
あなたの失敗談も、誰かの道しるべになるかもしれない。
親の人生を聞くことがサービスになるなら、
あなたが当たり前にやってきたことも、誰かには価値になるかもしれない。
つまり、
価値がないのではなく、まだ形になっていないだけ。
ここです。
あなたが家族に聞いておきたい話は何ですか?
この記事を書きながら、僕も少し考えました。
父と母に、聞いておきたいことがある。
恥ずかしい。
聞きづらい。
少し重い。
けれど、聞けるうちに聞いておいた方がいい。
そう思いました。
あなたはどうでしょうか。
親に聞いておきたい話はありますか。
おじいちゃんやおばあちゃんに聞きたかった話はありますか。
家族の中で、いつか聞こうと思ったままになっている話はありますか。
コメント欄に、ひと言でいいので書いてみてください。
たとえば、
「母の若い頃の話」
「父が仕事で一番つらかった時期」
「祖父母の出会い」
「自分が生まれた時の話」
「本当は何になりたかったのか」
そのくらいで大丈夫です。
もしかしたら、そのひと言が、家族の記憶を残す最初の一歩になるかもしれません。
追伸
ただいま、夢を仕事に変える30分個別相談を受け付けています。
「これ、自分の経験や夢も仕事になるのかな」
そう感じた方は、まずは案内ページを読んでみてください。
ただの雑談で終わらせないために、事前に考えてもらう小さなワークも用意しています。
村長が、あなたの中にある仕事の種を一緒に見ます。
※スマホで開きにくい場合は、リンク部分を長押ししてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
感想付きのリスタックをしていただいた方にはリスタックでお返しさせていただきます。



はじめまして、私もいい年になってきたので娘達に自分がいなくなった時の事を思うようになりました。昨日までFable 5が使えたのでその期間を利用して終活アプリを作ってみました。あと家系図を作るのに今データ整理をしている最中です。終活アプリを作りながら、あの子達に何を残してあげられるか?と言う事を考えるきっかけになれました。
先日、人生を残すという、夢を語る記事を書いたときに、
父親や母親の話も聞けるうちに聞いておいた方がいいなって思ったんですよね!
でも自分で聞くのはちょっと恥ずかしい。
これ、確かに仕事になるかもですね!