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「言ったよね」が、人間関係を壊す
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「言ったよね」が、人間関係を壊す

仕事も恋愛もこじらせるのは、悪意より「伝えた」と「伝わった」の小さなズレだった

「言ったじゃないか」

「今日中とは聞いていません」

二人とも、うそをついていない。

それなのに、会話はきれいに炎上しています。

人間関係を壊すのは、大きな裏切りだけではありません。

「伝えた」と「伝わった」の間にある、小さなすき間です。

このすき間は小さく見えます。

放っておくと、恋人との別れや、仕事のクレームにまで育ちます。

言葉は、送っただけでは届かない

昨日、僕にも考えさせられることがありました。

僕は伝えたつもりだった。

相手は、違う意味で受け取っていた。

同時に、相手が遠回しに出していた合図を、僕も受け取れていなかった。

どちらかが悪いという話ではありません。

言葉が、二人の間で別の服に着替えていたのです。

言葉は、宅配便に似ています。

荷物を発送しただけでは、配達完了ではありません。

住所が間違っているかもしれない。

受け取った人が、中身を別の商品だと思っているかもしれない。

そもそも玄関前に置かれたまま、気づいていないかもしれない。

それなのに僕たちは、言葉を口から出した瞬間に、

「はい、配達完了」

と判子を押してしまいます。

そして問題が起きると、

「ちゃんと言ったよね」

と相手を責める。

まだ届いていないのに、です。

「察してほしい」は、かなり難しい注文です

恋愛で、よく起きる会話があります。

「それくらい察してよ」

「言ってくれなければ気づけないよ」

片方は、態度や表情で伝えたつもり。

もう片方は、何も聞いていないと思っている。

恋愛には、言葉にしない余白も必要でしょう。

少し遠回りする会話が、味になることもあります。

仕事で期限まで余白にすると、味ではなく事故になります。

「なるべく早くお願いします」

頼んだ人は、今日中のつもり。

受け取った人は、今週中のつもり。

金曜日になり、二人同時に驚きます。

依頼した側は、「まだ終わっていないの?」

受けた側は、「今日中だったの?」

これは超能力の試験ではありません。

仕事です。

仕事で「察してほしい」は、少し図々しい。

同じように、説明を省いた側が「普通、気づくでしょう」と怒るのもなしだと思います。

僕は、このズレに100回以上やられてきた

少なく見積もっても、僕は人生で100回以上、このズレによってピンチを招いてきたと思います。

恋愛では、小さな傷が何度も重なり、最後には別れにつながった。

仕事では、クライアントとの認識がずれた。

僕が教わる立場だったときにも、

「僕は、こういう意味だと思っていました」

「そんな意味では言っていない」

という行き違いが起きました。

会社員なら、翌日もう一度顔を合わせ、修正できることもあります。

個人で仕事をしている人やフリーランスの場合、その一度のズレで信用を失い、次の依頼が来なくなることもあります。

言葉のすれ違いは、目に見えません。

目に見えないまま、信用だけを静かに削ります。

明確に伝えることは、冷たいことではない

一緒に活動する人や、仕事をする仲間には、最低限、次の4つを明確にした方がいいと思います。

  1. 誰に頼んでいるのか

  2. 何をしてほしいのか

  3. いつまでに必要なのか

  4. 何のために必要なのか

たとえば、

「誰か、これをお願いします」

ではなく、

「○○さん、この資料を今日18時までに送ってください。明日の打ち合わせで使います」

と伝える。

受け取った側も、少しでも不明な点があれば聞く。

「今日18時までに、この形式で送れば合っていますか?」

確認は、理解力が低い証拠ではありません。

仕事を守り、相手との関係を守るための行動です。

明確に話すことは、冷たさではありません。

相手を迷子にしないための優しさです。

僕も「察してください」とは言わない

これから僕と一緒に活動する人、仕事をする人、サブスタ村の仲間には、僕も遠慮せず、明確に伝えます。

誰に向けた話なのか。

何をお願いしたいのか。

なぜ必要なのか。

いつまでなのか。

こちらが曖昧な言い方をしていたら、遠慮なく聞き返してください。

「よしなりさん、そこはどういう意味ですか?」

「期限はいつですか?」

「僕の理解は、これで合っていますか?」

この一言で避けられるトラブルは、驚くほど多いはずです。

遠慮して黙る。

確認を先送りする。

相手が気づくまで待つ。

この三つは、静かに育つ時限爆弾です。

大切なのは、うまく話すことではありません。

伝えたあとに、伝わったかを確かめることです。

やさしさとは、何も言わずに察してもらうことではない。

相手が迷わず動ける言葉を、きちんと手渡すことだと思います。


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