お金が汚いんじゃない。自分の価値に値段をつけるのが怖いだけだ。
無料なら感謝される。でも有料にした瞬間、僕たちは「この人に払う価値があるのか」を見られてしまう。
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18歳の僕は、「40万円です」と言うだけで心が分割払いになった
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どうも、よしなりです。
今日は、お金の話をします。
たぶん日本人がかなり苦手な話です。
いや、日本人というより、僕も含めて「いい人でいたい人」が苦手な話かもしれません。
「お金は大事です」
これは言える。
「稼ぎたいです」
これも言える。
でも、
「僕のサービスは40万円です」
これを言う時、急に喉が細くなる。
僕が最初にその感覚を味わったのは、18歳の頃でした。
高校を卒業して、大学生になる直前。
僕は「中学リコーゼミ」という高校受験用の教材を、飛び込み営業で売っていました。
たしか40万円くらいの商品でした。
18歳の若造が、知らない家のインターホンを押して、受験教材を売る。
そして最後に言うわけです。
「40万円です」
怖い。
教材より先に、僕の心が分割払いになっていました。
40万円という数字が、口の中で体育座りしている。
言わなきゃいけない。
でも言いたくない。
高いと思われるんじゃないか。
嫌な顔をされるんじゃないか。
こいつ何言ってんだ、と思われるんじゃないか。
今思えば、あれが僕にとって最初の「お金をもらう怖さ」だった気がします。
でも本当は、お金が怖かったんじゃない。
自分がその金額を言う資格があるのか。
そこを見られるのが怖かったんです。
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僕たちは、自分に値札を貼る練習をしてこなかった
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僕の父は、昔ながらの頑固親父でした。
真面目。
職人気質。
汗水たらして働け。
コツコツやれ。
楽して稼ぐな。
大きなお金を稼ごうとするな。
そういう空気の中で育った気がします。
もちろん、真面目に働くことは大事です。
でも、ひとつ足りなかった。
僕たちは、
「人に迷惑をかけるな」
「真面目に働け」
「感謝される人になれ」
とは教わります。
でも、
「自分の価値に、どう値段をつけるか」
は、ほとんど教わっていません。
学校でも教わりません。
請求書の出し方も教わらない。
値上げの仕方も教わらない。
交渉も教わらない。
「このサービスは10万円です」と言ったあと、相手が一瞬黙った時の、あの気まずい沈黙の耐え方も教わらない。
あれ、体育でやった方がいいです。
先生が前に立って、
「今日は価格提示後の沈黙に耐える練習をします」
と言って、全員で30秒黙る。
たぶん、跳び箱より役に立ちます。
僕たちは、自分に値札を貼る練習をしてこなかった。
だから大人になってから困る。
無料ならできる。
頼まれたら手伝える。
「ありがとう」と言われるのは嬉しい。
でも、
「ここからは有料です」
と言った瞬間、急に自分が越後屋になった気がする。
「おぬしも悪よのう」
いや、違う。
ただ普通にサービスの値段を伝えているだけです。
でも、多くの人はそこで止まる。
お金が汚いからではありません。
自分の価値に値段をつけるのが怖いだけです。
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実績があっても、お金をもらうのは怖かった
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僕は2011年からYouTubeを始めました。
2015年頃には、登録者も数十万人に達していました。
2016年、2017年には、YouTube Japan公式アンバサダーも務めました。
今思えば、それなりに実績はありました。
少なくとも、YouTubeを教える側に回ってもおかしくない経験はあったと思います。
でも、最初にYouTubeコンサルをした時、やっぱり思いました。
「こんなにお金をもらっていいのかな」
自分が当たり前にやってきたこと。
自分にとっては普通に見えていること。
それを人に教えるだけで、高いお金をもらっていいのか。
少し罪悪感がありました。
今ならわかります。
自分にとって当たり前のことは、他人にとって当たり前ではありません。
どこで視聴者が離れるのか。
どんなタイトルが伸びるのか。
どんな企画が静かに海底へ沈むのか。
再生される動画と、誰にも見られず成仏する動画の違い。
こういうものは、自分にとっては普通でも、他人にとってはお金を払ってでも知りたいことだったりします。
でも当時の僕は、自分ができることを安く見積もっていました。
というより、自分ができることに値段をつけるのが苦手だったんです。
自分の胸に値札を貼って、レジに並ぶような気持ちでした。
「こちら、よしなり。税込いくらです」
怖いに決まっています。
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Xで10万人まで伸ばしたノウハウを、僕は無料で出していた
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同じことは、Xでもありました。
僕はXで、かなり早いスピードでフォロワー10万人を突破しました。
当時の僕は、Xの伸ばし方について、かなり見えていたと思います。
何を投稿すれば反応が取れるのか。
どんな切り口が刺さるのか。
どこで人が離れるのか。
どうやってフォロワーを増やすのか。
それを実践で掴んでいました。
でも、そのノウハウを30分の無料Zoomコンサルで、かなり出していました。
無料です。
ゼロ円です。
今思うと、値札を貼り忘れた魚屋みたいなものです。
しかも、けっこう新鮮なマグロを出している。
なのに、
「今日はサービスで全部どうぞ」
と言っている。
もちろん、感謝はされます。
「無料でここまで教えてくれるんですか」
「めちゃくちゃ勉強になりました」
「すごい情報をありがとうございます」
嬉しいです。
人間なので、普通に嬉しい。
でも、今振り返ると思います。
無料で聞いた人ほど、実践する確率は低かったのではないか。
これは相手を責めているわけではありません。
人間とは、たぶんそういうものなんです。
スーパーの試食コーナーでウインナーを食べた時、人は言います。
「おいしいですね」
でも、買わずに帰ることも多い。
こっちは爪楊枝を持ったまま、
「今のウインナー、けっこう人生変える味だったんだけどな」
と思っている。
でも、相手は帰る。
無料の情報も、これに近いところがあります。
「ありがたいです」
とは言われる。
でも、行動するかどうかは別です。
無料の情報が悪いわけではありません。
有料の情報が必ず良いわけでもありません。
無料でも、めちゃくちゃ良い情報はあります。
有料でも、しょぼいものは普通にあります。
でも、受け取る側の覚悟が変わる。
無料で聞いた情報は、どうしても軽く扱われやすい。
お金を払った情報は、元を取ろうとする。
真剣に聞く。
メモを取る。
実行する。
悔しいけれど、これはある。
だから僕は途中で学びました。
有料にするのは、自分のためだけではない。
相手のためでもある。
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価格を上げても、世界は爆発しなかった
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多くの人は、価格を上げることを怖がります。
高くしたら、誰も来ないんじゃないか。
嫌われるんじゃないか。
金に汚いと思われるんじゃないか。
急にゼニゲバの妖怪みたいに見られるんじゃないか。
僕も昔はそういう感覚がありました。
でも実際には、価格を上げても、特に悪いことは起きませんでした。
空は落ちてこなかった。
地面も割れなかった。
近所の犬も吠えなかった。
むしろ、申し込みが増えたことすらあります。
これ、面白いんです。
安くすれば売れるとは限らない。
無料にすれば喜ばれるとも限らない。
価格を上げることで、相手の中に、
「これはちゃんと向き合うべきものだ」
という認識が生まれることがあります。
高価格の人ほど、覚悟を決めて話を聞く。
これは僕の実感としてあります。
金額が上がるほど、相手の本気度も上がる。
こちらも真剣になる。
相手も真剣になる。
お金には、そういう力があります。
お金は、ただの支払いではありません。
覚悟のスイッチでもあるんです。
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無料なら「いい人」。有料なら「プロ」になる
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無料で何かを提供すると、感謝されます。
「ありがとうございます」
「助かりました」
「すごいです」
そう言ってもらえる。
これは気持ちいいです。
無料の味噌汁を配ると、人は喜んでくれます。
「あったかいですね」
「助かります」
「いい人ですね」
でも、ずっと無料の味噌汁屋をやっていると、こちらの鍋が空になります。
味噌も減る。
ネギも減る。
自分の腹も減る。
気づいたら、こちらが台所の隅で白湯を飲んでいる。
これでは続かない。
無料だと、いい人になりやすい。
有料にすると、プロとして見られやすい。
無料なら、
「ありがとうございます」
で終わる。
有料なら、
「この人にお願いしたい」
になる。
無料なら感謝される。
有料なら頼まれる。
この差は、思っているより大きいです。
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高く売っている人を見て、ちゃぶ台をひっくり返したことがある
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ここで、少し汚い本音を言います。
僕は、高く売っている人を見て嫉妬したことがあります。
「自分の方がもっといい内容を提供できるのに」
「自分の方がもっと現場を見てきたのに」
「なんであの人が、自分より高い値段で売れているんだろう」
そう思ったことがあります。
もっと嫌な本音を言えば、
「あんな高く売っているのに、大したことないな」
と思ったこともあります。
性格が悪いですね。
でも、あります。
心の中の小さいよしなりが、ちゃぶ台をひっくり返していました。
「いや、それ俺の方ができるだろ!」
と。
でも、ちゃぶ台をひっくり返しても、請求書は相手の方に飛んでいく。
ここが現実です。
悔しい。
かなり悔しい。
でも、今ならわかります。
問題は、相手が高く売っていたことではありません。
僕が、自分の価値を言い切れていなかったことです。
自分にはまだその価値がないと思って、値段を下げたこともあります。
正直、悔しかったです。
実績はある。
経験もある。
でも、価格として言い切れない。
お金のメンタルブロックというのは、お金そのものへの抵抗ではないのかもしれません。
自分の価値を世の中に見せる怖さ。
そして、その価値を評価される怖さ。
ここに本体があるのだと思います。
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お金は、お役立ち料だと思っている
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今の僕は、お金を稼ぐことに後ろめたさはありません。
なぜなら、お金をいただく以上の価値を提供する自信があるからです。
僕にとって、お金とは人生の選択肢を広げる手段です。
自由になるためのもの。
時間を買うためのもの。
新しい挑戦をするためのもの。
仲間と何かを作るためのもの。
夢を続けるための燃料。
そして、相手に価値を届けた証でもあります。
僕は、お金のことを、
「お役立ち料」
だと思っています。
相手の役に立った。
相手の未来に少しでも変化を起こした。
その対価として、お金をいただく。
そう考えると、お金をもらうことはいやらしいことではありません。
「役に立ちました」
を、相手が数字にして返してくれる。
それがお金だと思っています。
もちろん、すべてをお金に変えろと言っているわけではありません。
無料の優しさも大事です。
見返りを求めない行動も大事です。
でも、もしあなたの経験や知識や時間が、誰かの未来を変えるなら。
その人の悩みを解決するなら。
その人の行動を変えるなら。
その人の人生を前に進めるなら。
そこには、お金をいただいていいだけの価値があります。
それを全部無料にしてしまうのは、優しさに見えて、少しもったいない。
場合によっては、相手の本気のスイッチを奪っているかもしれません。
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高い価格は、相手のためでもある。ただし条件がある
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ここで、絶対に誤解されたくないことがあります。
僕は、
「とにかく高く売れ」
と言っているわけではありません。
高単価にしろ。
値上げしろ。
安売りするな。
そういう単純な話ではありません。
価値のないものを高く売るのはダメです。
ただの危険行為です。
相手の期待を裏切るし、信用も失います。
僕が言いたいのは、逆です。
高くするなら、覚悟を持て。
その価格の10倍以上の価値があると、自信を持って言える時だけ、高くしていい。
1万円をもらうなら、10万円分の価値を返すつもりでやる。
10万円をもらうなら、100万円分の価値を返すつもりでやる。
50万円をもらうなら、500万円分の未来を動かすつもりで向き合う。
その覚悟があるなら、高い価格を設定していい。
なぜなら、それは自分のためだけではないからです。
相手を本気にさせるためでもある。
相手に行動してもらうためでもある。
相手に、
「これは本気で向き合うものだ」
と思ってもらうためでもある。
安い優しさで相手を安心させるより、高い覚悟で相手を動かす方が、結果的に相手のためになることがあります。
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最後に、サブスタ村の人たちへ
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サブスタ村を見ていると、よく思います。
この人、本当はもっとお金を取れるのに。
文章がうまい人。
人の話を聞くのがうまい人。
経験が深い人。
AIが得意な人。
企画ができる人。
人を励ますのがうまい人。
人の夢を言葉にするのがうまい人。
名前は出しません。
でも、たくさんいます。
無料で投稿する。
無料でコメントする。
無料で励ます。
無料で相談に乗る。
それは素晴らしいことです。
でも、無料だけで終わると、続かない。
優しさだけでは、燃料が切れる。
感謝だけでは、家賃は払えない。
「いい人ですね」だけでは、未来は作れない。
いい人のまま、静かに痩せていく。
これは寂しいです。
もしあなたが今、お金をもらうことに抵抗があるなら。
ひとつだけ考えてみてほしいんです。
あなたが怖いのは、本当にお金ですか。
それとも、自分の価値を見られることですか。
無料で感謝されるのは、たしかに気持ちいい。
でも、そのままでは、あなたの鍋だけが空になる。
誰かの未来を本気で変えられるなら、ちゃんと受け取っていい。
お金は汚くない。
怖いのは、自分の価値を見られることだ。
でも、その怖さの先に、あなたを本気で必要としている人がいる。
無料で感謝される人から、有料で頼まれる人へ。
その一歩は、いやらしい一歩ではありません。
自分の価値と、相手の未来に、ちゃんと責任を持つ一歩です。
無料の味噌汁を配るのもいい。
でも、あなた自身が腹を空かせたままでは、その鍋はいつか止まる。
そして、その鍋を待っている人も、いなくなる。
だから、ちゃんと受け取ってください。
あなたが続けるために。
あなたを必要としている人のために。
一緒に、夢を語るだけではなく、夢を続けるための燃料も作っていきましょう。
よしなりでした。
最後までお読みいただきありがとうございます。コメント付きのリスタックをしていただいた方にはリスタックでお返しさせていただきます。






