未来は、今日やらなくても困らない。だから、永遠に後回しになる。
少し厳しい話をします。
夢が叶わない理由は、才能不足でも、方法の間違いでもない。
ただ単に、
その夢に使っている時間が少なすぎる。
そんな人が、かなり多いように感じています。
英語は緊急ではない。だから後回しになる
僕は3年ほど前から英語を学んでいます。
仕事で英語が必要だからではありません。
外国人と仲良くなりたいからです。
今はAIの翻訳がかなり進化しています。
文章なら、日本語を英語に翻訳して送ればいい。相手から届いた英文も、すぐに日本語へ変えられます。
海外旅行でも、スマホに話しかければ、行きたい場所や注文したい料理を伝えられる。
仕事や観光なら、英語を話せなくても何とかなる場面は、これからますます増えていくでしょう。
ただ、「仲良くなる」となると話は別です。
たとえば、居酒屋で外国人のジョニーと話すとします。
「ジョニーは、どこから来たの?」
「ワタシハ……アメリカカラ……キマシタ」
「そうなんだ。日本はどう?」
「ニホンハ……トテモ……スキデス」
この速度で一晩話していたら、仲良くなる前にラストオーダーが来ます。
翻訳機は、言葉の意味を運んでくれます。
ただ、会話のテンポ、笑いの間、相手との心の距離まで、すべて運んでくれるわけではありません。
だから僕は、英語を反射的に話せるようになりたい。
ところが、ここに大きな問題があります。
僕は今日、英語を話せなくても困らない。
収入が減るわけでもなければ、生活が止まるわけでもありません。
英語には夢がある。けれど、緊急性がない。
すると、
「YouTubeを撮らなきゃ」
「Substackの記事を書かなきゃ」
「この連絡を返さなきゃ」
目の前の用事が、英語の時間を次々と食べていきます。
会社員なら、仕事がある。帰宅すれば家事がある。家族との時間も必要です。メール、手続き、支払い、買い物も待っています。
今日やらなければ困ることは、いくらでも出てくる。
一方、夢は今日やらなくても困りません。
だから、また明日になる。
そして、今日やらなくても困らないことを毎日やらずにいると、10年後に困る人生が完成します。
英語の時間は、あなたにとっての「未来の時間」
僕にとっての英語学習は、皆さんにとっての新しい挑戦と同じです。
副業を始めたい。
YouTubeで収入を得たい。
自分の経験を商品にしたい。
好きなことや得意なことを実業にして、いつか今の会社を卒業したい。
そう思っている人は多いでしょう。
その夢を持つことは素晴らしい。
僕も、一人でも多くの人に、自分の夢を実業に変えてほしいと思っています。
そこで、一つだけ確認したいのです。
その夢に、今週何時間使いましたか?
「本気で実現したいです」
そう言いながら、使った時間は一週間で2時間。
これでは、夢が弱いのではありません。
夢に渡している燃料が少なすぎます。
本業には8時間、未来には1時間
たとえば、会社で1日8時間働き、手取り30万円を受け取っているとします。
毎日8時間を差し出して、ようやく得ている30万円です。
一方、新しく始める実業には1日1時間。
それで「いずれ月30万円を稼ぎたい」と考える。
少し計算が合いません。
会社には毎日8時間を渡しているのに、未来には余った1時間だけ。
しかも、会社にはすでに商品、信用、顧客、仕組みがあります。
新しい実業では、それらをゼロから作らなければなりません。
商品を考える。
発信する。
人と出会う。
信用を積み上げる。
販売する。
反応を見て修正する。
会社なら用意されていたものを、自分で一つずつ作っていく。
それなのに、本業の8分の1の時間で、本業と同じ金額を目指す。
もちろん、1日1時間をコツコツ積み重ねることには大きな意味があります。
ただ、問いたいのはそこではありません。
欲しい結果に対して、時間の見積もりが甘すぎないか。
ということです。
1日1時間の勉強で、東大を目指していないか
受験に置き換えると、もっとわかりやすくなります。
ごく普通の学力の高校生が、
「来年、東大を受験します。ただし、勉強は1日1時間です」
と言ったら、どう感じるでしょうか。
目標は立派です。
参考書も買った。机も買った。合格した自分を想像し、SNSのプロフィールにも「東大受験中」と書いた。
ところが、勉強は1日1時間。
三か月後、成績が上がらない。
そこで、
「この参考書が悪い」
「もっと楽な勉強法があるはずだ」
「一日三分で記憶力が爆発する方法を探そう」
と言い始める。
多くの人が、これと同じことを実業でやっています。
結果が出ない原因は方法ではなく、単純に取り組んだ量が足りていない。
ところが方法を疑い、また新しいノウハウを買う。
YouTubeを三本投稿して、反応が薄いからInstagramへ移る。
Instagramを一週間続け、今度はAI副業へ向かう。
畑を少し掘っては移動し、芽が出る前に、また別の場所へ種を植え直す。
それでは、芽が出る暇がありません。
「もっと楽に」は必要。ただし、順番がある
効率を考えることは大切です。
同じ結果を短い時間で得られるなら、その方法を探した方がいい。
ただ、
「どうすれば効率が上がるか」と、
「ほとんど努力せず、結果だけ得られないか」は、似ているようでまったく違います。
「スマホだけで30分、誰でも月30万円」
「英語は一日三分でペラペラ」
そんな魔法が本当にあるなら、日本中の居酒屋で全員が英語を話し、全員の口座に毎月30万円が振り込まれています。
現実は、そうなっていません。
楽な方法を探す前に、自分が欲しい結果には、どれほどの練習、発信、試行錯誤、改善が必要なのか。
そこに真剣に向き合う必要があります。
時間をかければ成功する、という話ではない
長時間ダラダラ取り組めば成功する、という話ではありません。
机の前に8時間座り、7時間50分スマホを見ていても、未来は1ミリも動きません。
必要なのは、没頭した時間です。
考える。
作る。
発信する。
人に会う。
反応を見る。
修正する。
この時間を、どれだけ未来へ渡せるか。
時間をかけた人が、必ず成功するとは限りません。
ただ、うまくいっている人を見れば、表から見えないところで、かなりの時間を注ぎ込んでいます。
他人の才能に見えていたものの正体が、実は「投入時間の差」だった。
そんなことは珍しくありません。
まず、一週間だけ時間を記録してみる
自分の時間の使い方は、頭の中で考えても正確には見えません。
そこで、一週間だけ記録してみてください。
仕事、家事、SNS、動画、移動、食事、睡眠。
そして、未来を作るために使った時間。
数字にしてみると、自分が何を大切にしているかが、残酷なほどはっきり見えます。
「夢が大切」と言いながら、動画視聴には10時間、夢には2時間。
この数字を責める必要はありません。
ただ、ここから一つ減らし、未来の時間へ移す。
30分でも、1時間でもいい。
大切なのは、余った時間を夢に使うのではなく、夢の時間を先に予定へ入れることです。
日常の用事が、すべて片づく日は来ない
新しい実業を作りたい。
好きなことを仕事にしたい。
今とは違う人生を歩きたい。
そう願うなら、確認してほしい。
今日、何に時間を使ったのか。
一週間のうち、未来を作るために何時間使ったのか。
今やっていることの中に、減らせるもの、やめられるもの、人に任せられるものはないか。
未来は、日常の用事がすべて片づくまで待ってくれません。
そもそも、日常の用事がすべて片づく日など来ません。
洗濯物は、たたんだ翌日にまた現れます。
メールは返しても、また届きます。
仕事も家事も、こちらの夢に気を使って減ってくれません。
だから自分で、未来のための時間を奪い返すしかない。
夢を語ることは簡単です。
本気かどうかは、言葉ではなく、何時間を渡したかに表れます。
あなたの夢に必要なのは、新しいノウハウより、もう一本の動画かもしれない。
新しい教材より、もう一時間の練習かもしれない。
新しい方法より、今日も続ける覚悟かもしれない。
未来は、余った時間の中にはいない。
先に時間を渡した人のところへ、未来は近づいてきます。
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